診療放射線科学科の山尾天翔助手、三輪建太教授、高橋規之教授、宮司典明助教、長谷川功紀教授、医学部放射線医学講座の伊藤浩教授、生体機能イメージング講座の松田博史教授、附属病院の金子祐大診療放射線技師らの研究論文が「Brain Sciences」に掲載されました。

【論文タイトル】
 Deep Learning-Driven Estimation of Centiloid Scales from Amyloid PET Images with 11C-PiB and 18F-Labeled Tracers in Alzheimer’s Disease
 (アルツハイマー病における11C-PiBおよび18F標識トレーサーを用いたアミロイドPET画像からのディープラーニングによるセンチロイドスケールの推定)

【論文概要】
 アルツハイマー型認知症では、脳内にアミロイドβと呼ばれるタンパク質が蓄積する。このアミロイドβを可視化するために、アミロイドPET検査が利用されており、病気の診断や治療薬の選択に不可欠である。アミロイドβの蓄積量を測定する際の客観的な評価指標として、Centiloid scaleが標準的に利用されている。しかし、その定量値を出すには、専門的な知識と複雑な画像解析が求められる。そこで、本研究では深層学習という人工知能(AI)技術を応用し、Centiloid scaleを自動計算する手法を提案した。この手法を用いることで、従来の煩雑な画像解析を省き、PET画像からアミロイドβ蓄積量を迅速かつ正確に自動計算することが可能となった。

URL:https://www.mdpi.com/2076-3425/14/4/406